緊張による腹痛を予防するには

人によっては緊張すると、自律神経の異常により腹痛が起こるケースがあります。人の体をコントロールする自律神経は、基本的に人の意思とは関係ない部分で働いているものです。しかし、人が感じるストレスは自律神経に大きな影響を与えます。ストレスを受けた自律神経が腸の働きを活発にすることで、腹痛を引き起こすメカニズムです。
そして、日頃から自律神経の調子が悪いと、緊張した際に自律神経がストレスの影響を受けやすくなります。その結果腹痛を引き起こすリスクが高くなるため、緊張による腹痛を予防するには自律神経を整えることが大切です。また、ストレスの影響を受けにくい状態にしておくことも欠かせません。
自律神経は体が活発なときに優位になる交感神経と、リラックスや睡眠時に優位になる副交感神経で構成されています。自律神経を整えるには、交感神経と副交感神経の切り替えが規則正しくできるようにコントロールしなければなりません。したがって、同じ時間に就寝して同じ時間に起きる、規則正しい生活を心がけましょう。
ただ生活しているだけでは体が活発になることが少なく、交感神経は優位になりにくいです。そこであえて交感神経を優位にするため、日中に運動する習慣を身に付けましょう。それに加えて、自律神経の調子を悪くさせるアルコールやカフェインなどを過剰に摂取しないことも大切です。特にアルコールは腸にも負担を与えるため、摂取するとしても適量にとどめます。